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裏表
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お店で私が、藤本さん達といろいろしている間に斎藤さんは、契約内容の確認中・・・・・
「あの、この内容ではすぐに契約にとはいきません。」
「何か不備な箇所が?」
「1日のほとんどの時間、一緒にいないといけなくなります。この契約では無理かと。」
「困りましたね。この内容で契約してくださると、これからなが~いお付き合いになるかと、いかがです。」
《長い付き合いと言うの言葉は、たしかに魅力的だけど、こればかりは私だけでは決められない。一旦持ち帰るようにしないと。》
「私どものリーダーと北条、他のメンバー達とも相談したいのですが。」
「わかりました。話し合いも必要でしょう。ですが必ず契約していただけるものと思っております・・・では!!斎藤さまがお帰りだ。」
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再び・・・
4・5店舗まわったがお店から荷物を持ち帰るような事はなかった。
《店の主から渡された手荷物はどんな物だろうか?》
その手荷物の中身は、もう分かっているようすで目で合図し、頭を少し傾け同時に肩と腰も下に波うつ。
その様子は、私からすれば見た事もなかった。
まるで目上の人に挨拶しているかのよう、高貴な方が去り際に見せる笑顔。
素敵な方と言うのは藤本さんみたいな人だろうなと誰もが思う。
依頼人の家に戻る途中の車のなかで、藤本さんは私にとっての依頼人の話しをしてくれた。
私は、お店の主から藤本さんに渡された物が気になって依頼人の名前すら聞き取れぬ状態に陥っていた。
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