パーティ

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伸ばしてきた手の爪が、鋭い刃のように見えさらに恐れをさそう。 あまりにも大きな魔物に私は・・・ 恐怖のあまりその場に只々つっ立っていた。  《こん・・・なのムリ・誰か・・助け・・・て》 恐怖に震え、身体が自由になるところがひとつもなく、足がガクガクしっぱなしで為す術なしと身体全体に感じていた。 その私の後ろから、唸り声とともに白と黒のふたつの獣が木々を駆け上がり魔物めがけ飛びかかった。  「ヴゥ〰️」  「ガゥ〰️」 レンカとヨウガが、魔物の顔に自分の自慢のキバを深々と食い込ませ、身体を反転させながら魔物の顔をねじり引きちぎろうとしている。 ブンと風をきるように魔物の大きな両腕が、レンカとヨウガの腹めがけ伸びて・・・!!  「ギャウ!ゥ〰️」   「ゴゥ・・・グッ。」 レンカとヨウガの口からポタポタと赤黒い血を吐いた。  「レンカ!ヨウガぁ〰️」 名前を・・・  「レンカ!ヨウガ!」 私は、またしても動けない!足が草にからまっているかのように止まっている。 助けにいきたいのに、ずっと身体が小刻みに震え立っているのがやっとの私に、何ができるのだろうか。 でも・・・  《何ができる?・・・何もできない!!!でも逃げるのは!もっとイヤ!》 大切なレンカとヨウガを私に預けてくれたのだからと気持ちを前へと・・・ そして自分の手足を自分の身体を私が動かせる!動かす。  《動け〰️手でも足でもいい!》
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