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 魔王と呼ばれている者は、娘に近づきしるしをそっと忍ばせた。  「グルよ、今日のような欲を抱くのであれば容赦はせぬ。」  「ハッ!」 (ぼく)は、手足も自由になり灯りの方へ歩きだした。 《もうすぐ霧の中からぬけだせそう、結局声の主は誰だったのか?少しずつ形も鮮明なってきいるし、いずれわかる時が来るかも。》 「はぁ~、よくねたぁ~。」 (ぼく)は、両腕を頭上に、少し背をのばす。  「もうすぐ、昼休みの時間が終わるよ。いいの?」 先生は、私の肩に手をおいてトントンと優しく叩いてくれていた。 でも、何故だかどうしてなんだろう寒気が・・・ 《先生は、先生なんだけどいつもの感じがしない!雰囲気なのか?今までの先生は?・・・》 気にしてばかりで先生の事を、嫌がってたらだめだと思っても何故か・・・  《なんだろ?》 チャイムが鳴った、(ぼく)は急いで作業する場所にむかった。 皆、ふざけて掃除など進んでしない。そのおかげで、誰にも気づかれなかった・・・ 「わっ!」 誰かに肩をつかまれ引っ張られた。
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