下弦の月

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『きれいな月…』 思わずこぼれた言葉なのだろう 空を見上げながらポツリと彼女が呟いた その言葉を聞きながらふと思い出したフレーズ I love you を 『月がきれいですね』と 訳した作家がいたそうだ 『また一緒に月を見れるといいね』 そう言って静かに… 儚げに微笑んだ彼女 彼女もまた作家の言葉を思い出したのだろうか… そうであって欲しいと思う だったら 俺の返しは 『いつも空を見上げるよ』 その一言に想いの全てを込めて…
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