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山本ちゃんはちょうど今、別室でキャベツの千切りとネギを機械で刻んでいる。流水の音とスライサーの稼動音で私と謙介さんの姿が見えない上に声も聴こえない。
仕事中にも関わらず、私は唐揚げを揚げながら、昨夜、毛の処理を済ませた事を謙介さんに報告した。
「えっ!! 全部? ツルツルになっちゃったのかっ!?」
「……ぷっ! ツルツルじゃないよぉー。穴の周りだけー」
どうやら、私のアソコがどうなったのか見たくて興奮してる様子。
謙介さんから今夜“キュウリで実況しながらの”動画を送るようにと予約注文が入った。
紗栄子とは毎晩別々の部屋で寝ていると言ってた謙介さん。
私と同じでセックスレスでよっぽど濃いのが溜まっているのだろう。
私の動画を見ながら、ナニをどうするつもりなのだろう。
「抜くの?」と聞いたら「うるさいぞ、集中!」と返された。
謙介さんばかりに気を取られていて、気が付くと、大ザルいっぱいのキャベツの千切りを私達の側の冷蔵庫にサランラップを掛けてしまっている山本ちゃんに睨まれていた。
「出勤した以上、ちゃんとやりゃあ。みんな同じ時給頂いとるんやで」
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