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「それじゃあ…部員を紹介する」
ー 森の中の小さな小屋 ー
案内されて着いた場所は木々に囲まれた木造の小屋。
まさか、この為に建てたわけじゃないだろうから学校の何かの用途で造られたものだろうか。
小さな小屋ではあったが、中は意外と広くゆったりとした空間が拡がっている。
和室のような広間には畳の上に各種生活用品が並び中央にはこたつと蜜柑、それに不釣り合いなホワイトボードと薄型テレビ。
トイレや風呂もあるようだ。
なるほど、守衛さんとかの宿舎の名残か何かか…
きっと今の時代は機械警備になっているから必要なくなったんだろうな…とどうでもいい考察をする。
この生活空間に招かれ、室内には四人になったがそれでも狭さは感じなかった。
「そう言えば…名乗ってなかった…」
案内してくれた美少女がそうつけ加える。
「まぁそれより座りましょうよ~お兄さんもっ」
こたつに入り座っていた赤い髪のツインテールの少女がそう言い紹介を遮る。
「うむ、茶を出してからでいいだろう」
その少女の向かいに座っていた黒髪ポニーテールの美人がいそいそと台所に行き準備をする。
「いえ、見学なのでお構いなく」
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