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いや、やめておこう。
きっとあれは白昼夢の類だったのだろう。
それはそうだ、仮に何かしらの神的な力がはたらいてぶつかった拍子に全裸になるまではよしとしよう。
しかし、ソーラン節のようなかけ声で人の顔に脱糞する儚げな美少女などいるわけがない。
天文学的な確率でそんな人間がいたとして、その後何事もなかったかのように、気まずそうにも照れもせずに自己紹介などするわけない。
「部長、何かスッキリしたような顔してますねっ」
「二十日ぶりに便秘がさっき解消した」ポッ///
照れる場面はそこじゃない
聞かなかった事にしよう
「うちは黒檀 夜永(よなが)うちも二年だ。よろしくな」
黒髪ポニーテールの子が続く、凛とした顔つき。
艶やかで全てを飲み込んでしまいそうな黒髪は結んでいても長くほどいたら恐らく腰くらいまであるだろう。
少し目付きが鋭いが、それこそが魅力といったまさに大和撫子。
完璧な日本美人だ。
「アタシは紅 太陽(ふれあ)っ。一年ですっ!よろしくお願いしますっ!」
元気な赤髪の少女。肩からさげたツインテールがぴょこんと跳ねる。
明朗快活、愉快活発。まさに皆を照らす太陽。
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