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恐らくただの人間に興味がなかったり、友達を作ったり、何でも気になる女子がいたりするんだろう。
ただの想像でしかないがそんな感じか、と少し落胆する。
言っておくがこれらの作品は大好きだ。
しかし、例えゼロから異世界生活を始める事になってもやっていける自信が俺にはある。
その程度の変人なら何て事はないだろう、モブやさっきの体育教師達の方がよっぽど変人だった。
期待も希望もなく木漏れ日しか光のない砂利道を歩いていく。
そして俺は後悔する事になる。
興味本位で足を踏み入れてはいけない場所があると知らなかった事に。
「ねぇ」
突如後ろから声をかけられる。
「あなた誰?」
振り返るとそこには儚げな美少女が木に手を添え、佇んでいた。
透き通るような白い髪、うなじあたりまでの短めの髪はおかっぱの様ではあるが少し散切り気味のせいか今風にも見える。
髪の色に合う青みがかった瞳は少し眠そうにしていて一見すると白人やハーフのようにも見える、それほどの絵に描いたような美少女だった。
「ここにはあまり近づかない方がいい」
美少女の身長は低かった、恐らく150センチ代だろう。
それも相まって瞬きをすると消えてしまいそうな…まるで妖精のような存在に見えた。
よく見ると白いYシャツに二年生の腕章をしている、上級生か。
もしかしたら、この人が……
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