第四話 白磁雪音

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同じシチュエーションが過去に何度もあった事をようやく思い出す 「また油断……学習が下手だな…俺も」 その口に出した時には既に手遅れだった。 彼女からの大量の飛散物を浴びながら俺は悟った この人とは何一つわかり合えない事を ~~~~~~~~ 〈真実編〉 「……ふぅ」 素晴らしい本だった まさかうんこがこんなにも多様性を秘めているなんて あの偉人があんなうんこをしていたとは まさにうんこいびと そういえば新入部員の子が部室に来ていた気がする 彼にこのうんこいびとの素晴らしさを語ろうと思い 「…ねぇ」 と話しかけたところで (…もよおしてきた) 分かりやすく言うならうんこしたくなってきた (動いたら出る……) トイレに行かずここでしてしまおうかと考えたが さっき読んだうんこいびとの言葉を思い出す 『うんこは循環してなればこそ』 そうだ。 ここで出してしまってはうんこは無駄になってしまう 畳やパンティに染みこませても、うんこは巡り巡らない (昨日までの私とは違うんだ!) しかし、トイレには行けない 堂々巡り。鯉のぼり。 なんだか似ている 屋根より 高い 堂々巡り なんだか鯉が食べたくなってきた しかし鯉なんて捌く料理人はいるのだろうか? 鯉の寿司なんて食べたことない 聞いてみよう     
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