第五話 群青雨

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そういえばなんだかんだでやってくれそうな先生を見つける事ができなかったな… 「今日は夜永がいないけど着実に開発は進んでいるから平気」 「もうすぐ猫型ロボット『ドゥルァエモン』が完成する」 「そうしたらそれを顧問にする」 何か不穏な計画が聞こえたが気のせいだろう 先生の話をしていたのにド○えもんの話が出るわけがない ましてやそれを顧問にするなんて常人の発想ではない。 「猫ちゃんロボットの未来道具を使ってお兄ちゃんに調教されるアタシ気持ちイイッ!?」びくっびくっ 「私は未来道具を使ってここにいながらうんこを自然に還す」 しまった、ここに常人はいなかったんだ。 「ねぇ、響君……良かったら二人きりになりたいんだけど…来てくれるかな…?」てれっ 頬を赤らめ、急に小声で俺に耳打ちする雨さん。 正直お断りしたい。 入部初日に狂人となった雨さんに襲われてから 彼女に対するイメージは最早、人ですらなかった。 「……えーっと……」ちらっ 横目で雪さんと太陽を見る。 どちらかも一緒について来てくれれば なんか狂人同士中和されて悪い事は起こらないかもしれない。 「あ、うんこしたい、そうだ、うんこしよう」ブリブリ 「あっ!おやつですか!?いただきまーす」むしゃむしゃ     
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