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ダメだ、ここに人はいないんだ。
仕方なく俺は雨さんについていくことにする。
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「新入部員歓迎会?」
「うん、太陽ちゃんと響君の歓迎会をしようと思って相談したいんだ」
歓迎される本人に相談するというのはどういうことなんだろうか。
しかしその気遣いには感謝したい。
「えぇ、俺でよければ。それで何をすれば?」
「部費の予算でケーキを作ろうかと思って。まだ同好会だけど一万円くらいは出るから」
「だからね、明日の放課後に買い出しに付き合ってほしいんだ」
成程、だから荷物持ちに男手が必要で俺に相談したわけか。
「わかりました、付き合いますよ」
「本当?よかったー、ありがとう!じゃあ放課後正門で待ってるねっ!」
そう言って雨さんは一心不乱に地面に5メートルくらいの穴を掘り
ヤムチャが使う操気弾のように
地中から空へ向かって飛び出し木の裏へと消えていった。
ここの人達は普通に退場する事ができないのか
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<翌日の放課後>
-正門-
「響君ーっ!お待たせー!ごめんね、待った?」
「いえ、大丈夫ですよ」
正門で5分くらい待っていた俺に駆け寄ってくる雨さん。
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