第五話 群青雨

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緊張しているのか顔を紅くしてうつむく雨さん。 何だろうかこの感情は……俺自身今まで味わった事のない、何か守ってあげたくなるような感覚が芽生える。 しかし、俺はもう騙されない。 太陽も雪さんも夜さんも普通の人だと油断した途端に 核弾頭なみの爆弾を爆発させて酷い目に合ってきた。 さすがに俺も学習した 警戒は解かない、俺は念能力「纏」と「練」による高等技術「円」を発動させ(4Mが限界)雨さんを送り届ける。 -------------- <雨さんの自宅> 「あ、ありがとうね響君…ここだからもう大丈夫だよ…」 道中何事もなく、(強いて言えば雨さんは緊張していたのか会話が片言でギクシャクしていた事くらいだろうか)、無事家に到着した。 「じゃ、じゃあまた明日ねっ!おやすみなさいっ!」 バタン! そして雨さんは豹変する事もなく家へ入っていった。 ………? 何もない…だと? それは俺が部活において、唯一の癒し、拠り所を見つけた瞬間でもあった。 生理時さえ回避すれば雨さんは比較的まともな人間、唯一の俺の理解者。 俺は喜びに打ち震える。 「甘いわね」ヌッ 「うわぁぁぁっ!?」 電柱の足をかけるような部分から突然逆さ吊りで忍者のように女性が目の前に現れた。     
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