天界懺悔室

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「……あ゛~……、あんたと同時期に存在してなくて、ホンット良かったわ。性悪男のつまらないモノで蹂躙されるなんて、考えただけでも虫唾が走るっ」  聖職者が放つとは思えない言葉をシスターは口にした。よく見ると彼女は肘をつき、脚を組み、神妙とはかけ離れた姿で小窓の向こう側に座っている。そして、目の前にぶら下がるロープを引っ張った。  告解室の天井が開き、水がザバッと落下する。うな垂れる金髪の男は、滝のような水の流れに包み込まれた。
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