私のお兄ちゃん

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涙で歪んだ視界の先には、私を落ち着かせるように優しい笑みを浮かべた彼が映り込むと、体をそっと包み込んでくれる。 そのままゆっくりゆっくりとズブッ、ズブッと彼が中へ入ってくると、私は痛みに耐えるように、ギュッと彼へしがみ付いた。 「はぁ、はぁ、全部入ったわ……。っっ……そんなにしめつけないで……ふぅっ」 「……っっ、あぁぁん、としあき……くん……、嬉しい……。だぃすきぃ……、ひぃっ、あぁぁん」 そう笑みを浮かべて見せると、彼の泣きそうな表情が視界を掠める。 「もう……ダメよ……優しくしたいんだから……そんなに煽らないで……っっ」 激しい彼の吐息を耳元で感じる中、彼の腰がゆっくりと動き始める。 先ほどとは比べ物にならないほどの強い快楽に、自然と体が震えていった。 「あぁん、ふぅあぁぁん、はぁ、はぁ……あぁぁん、とし……あき……くん……きもちぃぃ……?」 そう問いかけてみると、彼の腰が深く私を突き上げた。 「ひぃっ、ああぁぁ、あぁあぁっぁああん、はぁ、はぁ、」 「はぁ、はぁ、気持ち良すぎて歯止めが効かなくなりそうだわ……。くぅっ、だからあんまり可愛い事言わないで……っっ」 激しく腰を動かす彼を求めるように手を伸ばすと、感じる彼の姿が目の前に現れる。 そのまま彼の唇へ顔を寄せると、チュッと触れてみる。     
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