私のお兄ちゃん

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私のお兄ちゃん

優しくて、強くて、かっこいい私のお兄ちゃん。 あの日……強姦からお兄ちゃんに助けられて、私はやっと自分の気持ちに気がついた。 最初はお兄ちゃんがキラキラ眩しく見えて戸惑って……。 お兄ちゃんと普段通り話すことができなくなって……。 それを友達に相談したら、それは恋だと教えてもらった。 そこからお兄ちゃんを好きなってしまった事に、罪悪感がいっぱいだった。 私を大事だと……血がつながっていなくても家族だと、言ってくれたお兄ちゃんを裏切ってしまったと思ったから……。 だから何度もこの気持ちを消してしまおうとした……けれど出来なかった。 そんな時、突然にお兄ちゃんにキスされて……。 真っ赤に照れた彼の姿にもう自分の気持ちを抑えられなかった。 そのまま好きです、と伝えた時の……彼のはにかむ笑顔は今でも鮮明に覚えている。 でも私と義兄は家族。 大っぴらにみんなに言う事は出来ない。 それはとても寂しいけれど、それでもお兄ちゃんに想いが通じた事が幸せだった。 でもせっかく恋人になったはずなのに……、私とお兄ちゃんとの間は何も変わらなかった。     
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