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その答えは、初めての出勤日にすぐに判明した。
日曜日、真二さんから聞いた住所に向かうとそれはそれは立派な高層マンションがそびえ立っていた。
ひぇぇ。THE金持ちの住処って感じ。と若干の嫌悪感を抱く。
ムカムカした胸を撫で落ち着かせてエントランスに入った。
四二0一号室。四十二階って、なに? なにそれ。次元が違うんですけど。住む世界が違いすぎるんですけど!
インターフォンを押すと、しばらくしてとても不機嫌そうな声で「はい」と聞こえた。
・・・怖っ!
「あの、今日から家政婦として働くことになった常盤渚です」
『・・・ああ。今日だったか』
もしかして、忘れてたのか。
適当すぎるんじゃないのか、この人。すごいぶっきらぼうだし。
別に愛想よくしろとは思わないけど、多少はさ。これだから金持ちは。
『開ける。玄関も勝手に入ってきたらいいから。でるのが面倒だ』
「は、はい」
面倒だって。初対面だけどそんなんでいいのか。
普通顔を見てちゃんと大丈夫か確認するだろ。そりゃ、見た目で判断しろっと言われたらできないだろうけど、多少雰囲気を見たりとか。
なんてごちゃごちゃと要らないことを考えていたら自動ドアが静かに開いた。
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