☆幸福の朝

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「え、じゃあ」 「俺が寝ているあのベッドを持っていけばいいだろう」  孝明さんの部屋にあったのはクイーンサイズの大きめのサイズのベッドだ。  一人で眠るにはとても広く、二人でも十分な広さがある。 「確かに、シングル二つよりは場所はとらないでしょうけど・・・」 「覚悟を決めろよ」  結局、おれてしまうんだから最初から素直に頷けばいいのにとか考えてそうだ。  それもそうなんだけど。 「冷蔵庫はもう少し小さいものでもいいかもしれませんけど、変えるのももったいないのでしばらくは使った方がいいですかね」 「渚が使い勝手が悪いと思うなら変えたらいい。なにもすべて節約しろとは思ってないし、使い勝手が悪いものを使い続ける意味はない」  そういうところ、はっきりしていて気持ちがいい。
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