☆幸福の朝

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 まぁ、しなくても、孝明さんが俺に触れてくれて、ぐちゃぐちゃにとろけさせてくれて、俺はされるがまま。  恥ずかしさには、いまだに慣れない。 「あとは細々したものをしまうだけですね」 「ああ。段ボールは一週間後に取りに来てくれる」 「それまでに片付けておかなくちゃいけませんね」  新しい部屋への入居日。  引っ越しを粗方終え、あと残すのは数箱の段ボールの中身だけ。  キッチンにいれるものだけだ。  これもすぐに終えるだろう。  あっちのマンションの片付けの方が大変だった。  あまり物はないと思っていたが、長年孝明さんが過ごしていくなかで着実にものは増えていたようす。  こっちにしまえる程度にものを減らし、なん着も持っていたスーツも数着残してあとは処分する大胆プリ。  もったいないと思いつつ、最近は洗濯してくれる俺がいるから決まった分しか着ていなかったのだからいいのだと言われたのでなにも言わなかった。
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