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前に一度謝ったことがあったけれど、孝明さんは眠っている俺を好きにできて役得だって笑った。
恥ずかしくてそれ以上なにも言えず、それさえ楽しんでくれているのならいいやって開き直った。
どうにかしようとしたって、自分ではどうしようもない。
孝明さんに手加減してください、何て言えないし。手加減なんて別にしなくてもいいって思ってるんだからしかたない。
つまりは、自分も孝明さんと身体を重ねることを幸せだと思っているのだということ。
「おはようのキスは、してくれないのか?」
「えっ、あ、起きてたんですか?」
じっと寝顔を見つめていたらゆっくりと瞳が開きいたずらっぽい声がとんだ。
恥ずかしくて顔を赤らめながら視線を絡める。
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