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だから最近は、からかわれるのが鬱陶しいと俺が怒られる始末。
そのせいもあってあんま話したくないんだけど。
「引っ越しは終わったの?」
「はい。あらかた」
「まさかあの高級マンションを手放すとはね」
「賃貸ではなかったようなので、手放さなくてもよかったみたいなんですけど・・・」
ふたを開けてみればそうだったのだ。
今は他の人に賃貸として貸し出すように手配している。
それなら、そこの家賃収入で、多少入ってくるようになるしいいんだけど。
わざわざ引っ越す必要はなかったかもしれない。
「それだけ、一緒にいたかったんでしょう?」
入山さんがにやにやといたずらそうに笑いながら言った。
「あの広いマンションじゃ、一緒に暮らしていても距離があるでしょう。会わずに生活しようと思えばできるし。それが嫌だったんじゃない?」
「・・・はい」
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