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そうだ。
帰りにあるスーパーで買い物をして帰ろう。
孝明さんが俺のために帰り道にスーパーがあるところを選んでくれたから。
スーパーによると、ちょうどタイムセールをしていてお肉が安かった。冷凍しておける分もあわせて少し多目に買った。
スーパーを出るとゆっくりと日が落ちていっていた。
少しずつ日が落ちるのも遅くなっていく。もうすぐ春。出会いの季節だ。
孝明さんと出会って約五ヶ月。あっという間だった気がする。あっという間で、とても濃い時間。
それまでの生活ががらりと変わるくらいの、濃密な時間だった。
「ただいまかえりましたー」
鍵を開けてはいると電気がついていた。
玄関には相変わらず靴はない。きれいに片付けられているのにならい、自分の靴も靴箱にしまった。
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