☆幸福の朝

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 そうだ。  帰りにあるスーパーで買い物をして帰ろう。  孝明さんが俺のために帰り道にスーパーがあるところを選んでくれたから。  スーパーによると、ちょうどタイムセールをしていてお肉が安かった。冷凍しておける分もあわせて少し多目に買った。  スーパーを出るとゆっくりと日が落ちていっていた。  少しずつ日が落ちるのも遅くなっていく。もうすぐ春。出会いの季節だ。  孝明さんと出会って約五ヶ月。あっという間だった気がする。あっという間で、とても濃い時間。  それまでの生活ががらりと変わるくらいの、濃密な時間だった。 「ただいまかえりましたー」  鍵を開けてはいると電気がついていた。  玄関には相変わらず靴はない。きれいに片付けられているのにならい、自分の靴も靴箱にしまった。
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