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いつだって迫ってくるのは年上の女とか、もしくはそういう趣味の男ばかり。
同い年や年下の女に好かれたことはない。
もしかしたら、年上じゃなくてタメとか年下とかならいけのか。
と期待を抱いては見るけれど、そもそもそういう人からは好かれないので試すことはできないでいる。
もちろん、こちらがわから好きになったことは、一度もない。
「年上もいい人はいると思うけどな」
「いい人がいても、無理です。トラウマのせいなんで」
「トラウマか・・・」
真二さんはそれ以上なにも言わなかった。俺がそれ以上は話したくないのを察してくれているから。
トラウマがあるとだけは伝えているけれど、具体的な内容は話していない。
話す必要はないし、思い出したくもない内容だから。
聞いたところで胸くそが悪くなるだけだし、気を使われるのはいやだ。
これまで散々経験したあの空気をこの場所で感じたくない。
ここは、ようやく見つけた俺の居場所なのだ。
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