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「あっ!」としたときには遅かった。
さっきまで一緒に買い物していたはずの、さっきまで右手にあったはずの青い傘がない。
ケーキ屋さんかしら?花屋さんかしら?
私はあなたをどこに忘れてしまったのだろう?
お気に入りの傘だったのに。
雨の日はいつも助けてもらったのに。
あなたは晴れた日の青空に似ていて、そのおかげで雨の日も楽しくいられたのに。
すぐに探しに行くからね。
それまでそこで待っててね。
でも、もしも見つからなかったときは、どうか青空の好きな人のところでお世話になってください。
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