誰かの青い傘が

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いつもの時間にいつもの駅に着いて、珍しくスキップしながら降りて行った僕。 「あっ!」としたときには遅かった。 さっきまで一緒にいたはずの青い傘がない。 振り向くと、電車はすでに次の駅に向かっていた。僕は遠ざかる電車を眺めて静かに願った。 どうかつぎ拾われたときも、どこかの誰かの役に立ちますように、と。 【完】
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