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朝早く京介の両親が別荘に来ることになっていたので一時間弱の仮眠をとって裕二と陵は別荘を後にした
裕二「じゃあまたな!」
陵「じゃあね!」
京介「おう!気を付けてな!」
酔いも抜けてなく足も千鳥足で二人は駅へと向かう…寝不足と二日酔いから二人の間に会話はなかった…
駅についた二人はそこで別れた。
その次の日の早朝、陵の家に一本の電話が鳴った…。
陵「もしもし……あっ!京介のお母さん…どうしたんですか?こんな時間に…」
京介の母親「陵君…京介ね…昨日の夜亡くなったんだよ」
陵「……えっ?ど…どぉして?」陵は動揺を隠せず震える声で聞き返した
京介の母親「うっ……うっ…」悲しさを押さえきれず母親は泣き出した…
陵「今からそちらに向かいます…はい…はい」陵は場所を聞くなりすぐに家を飛び出した。
陵「何でだよ!昨日まであんなに楽しそうだったのに何があったんだよ!」
言われた病院についた陵は入り口で待つ京介の両親の元へ歩み寄った。
すでにそこには裕二の姿があった…
裕二「はい…そうですか…はい…わかりました…心からお悔やみ申しあげます。」
裕二は深々と頭を下げ陵の手を掴みゆっくり歩き出した…
陵「何が…あった?」裕二は口を開こうとしない…
陵「何だよ!言えよ!」陵は怒鳴るような口調で言った!
裕二はゆっくり口を開いた。
裕二「昨日まであんなに笑ってたのにな…信じられねぇな…」
陵「だから何が…」
裕二「分かんねぇんだよ!京介自殺したんだよ!密室で首吊ってたんだよ!」涙をこらえながら裕二が口を開いた。
陵「何が分かんねぇんだよ!自殺なら…」
裕二「普通じゃなかったんだよ…遺書もみつかってねぇし…それに…」
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