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「ある。それこそ人生二十六年分ある」
「生まれた時からの青好きですか」
「そう、生粋の青好き」
「ふふふ、じゃあ飲み物はブルーハワイですか?」
「あっ、いや、ブルーハワイは好きだけれど、さすがに今はコーヒー飲むよ」
「でも居酒屋でチャイナブルーとか飲もうとしていた?」
「ははは、良く頼むよ」
「私も好きですよ、チャイナブル―」
二人は少し会話を交わし続けた後、コーヒーを注文した。
「あの、えっと青峰さんは今の社内での立場、何処まで把握している?」
「はい、悪い噂なんていつも内容は変わりませんので。もうこの点に関してはどうして良いか分からなくて。なるようになれって思ってしまいます。昔は黒のカラコンしてみたり、黒髪のカツラ被ったり、髪を黒く染めた事だってあるんです。でも、それを続ける事に疲れてしまったし、何より赤の他人の為に無理して自分を偽る事に疲れてしまった」
「そりゃあそうなるわな。分かった、じゃあ俺が何とかするよ」
「ふふ、ありがとうございます。期待はしません、期待して駄目だった時悲しいですから」
「ああ、期待しろとはとても言えない案件だ。しかし、毎日、君は何をしているの?」
「え?プライベートなので。じゃあ、そろそろ行きますね」
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