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９月６日
それは、ベッドから振り落とされるか、と思うような揺れでした。
その前々日から私は部下のＨを連れて、札幌で開かれていた、とあるイベントに参加するために出張していたのです。そしてその前日、我々の出番が終わり、私とＨは打ち上げと称して札幌市内の松尾ジンギスカンで腹一杯ジンギスカンを食べてしこたま飲んでホテルに帰ってきました。そしてシャワーを浴びてベッドに入り、イベント疲れもあってあっという間に眠り込んでいたのですが……
03:08 。凄まじい揺れで目が覚めました。慌ててスマホを見てみると、胆振地方で震度６という表示が。しかし、実は私はこのクラスの地震に出くわすのは二度目でした。最初は阪神大震災。学生だった私はその時たまたま京都にいたのです。揺れの大きさとしてはあの時と同じくらいでした。
しかし。
あの時、京都は実はそれほど被害は深刻ではなかったのです。停電も起きてなかったし。なので、私は「今回も大丈夫だろう」と思って、酒も残っていた所為もあってそのまま寝てしまったのです。今にして思えばこれは判断ミスでした。
次に目覚めると、何かおかしい。空調が効いてない。明かりがつかない。停電してる？
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