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で、結局 JR 千歳駅で降ろしてもらいました。12,000円ほどかかりました。JRの駅を選んだのは、ここならトイレもあるだろうし、待合室で日差しをよけることも出来る、と思ったからです。その日は晴れていて日差しも結構きつかったんですね。どうやら長期戦になるかもしれない、という気がしたので、体力の消耗を防ぐために、できるだけ屋内に待機していたかったのです。あと、JR の駅なら情報もいろいろ入ってくるかもしれない、とも期待していました。実際、全くそのとおりだったのです。
千歳駅の待合室や周辺には、観光客らしき人たちが何人か既にいて、途方に暮れていたようでした。我々もその仲間入りです。駅の職員さんは、JRの運行については全く見通しがついていない、そもそも停電がどうにかならないことには電車は絶対に動かない、といいます。
と、その内に、ネットやラジオから、フェリーは通常通り動いている、という情報が。しかし……
フェリーが出ているのは、苫小牧か小樽か函館か。千歳から一番近いのは苫小牧ですが……タクシーで行くにしても、停電でATMが動いていないので、現金がありません。電車は動かないし、気軽に歩いて行ける距離でもありません。それに、ここから歩いて行くと、震源地に近づくことになる。ちょっとリスクが高いな、と思い、フェリーは断念しました。
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