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深い青のドレスは胸元がまっすぐで、鎖骨がしっかり見える。屈んだら中身も見えちゃうと思う。
腰がぎゅっと絞られていてドレープが効いている。
シンプルだけどゴージャス。大人のイブニングドレスだ。
「こーれーはー無理だと思いますよ、ははは」
「どういう『無理』だ」
「副社長のおまけの社員が着るのは目立ちすぎるという感じで『無理』です」
「そなたは背も高いし、肩幅も発達している。
下手に可愛らしいものよりも、身体能力の高さを生かした感じのものの方が似合うぞ」
「パワハラ&セクハラですよ」
「どの辺がセクハラだ。俺は意見を述べただけだ」
「はーい。とりあえず着てきまーす」
私は値札をさりげなく探してみた。
「ないぞ」
蒼樹副社長は後ろからさりげなく囁いた。
「ここの店に値札は、ない」
（いやああああ！そんなお店はいやあああああ！）
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