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ずっと一緒だった。
生まれた時から、いつも私のそばにいてくれた。
お母さんがそばにいない時も君が隣でずっと笑ってくれた。
迷子になった時も、学校でいじめられた時も。
いつもいつも、君はそばにいて、私に笑いかけてくれた。
それから何年かして、私は結婚することになった。
優しい人だった。君も気に入ってくれてたし、これからは大好きな3人で暮らせると思ってた。
なのに、その夜から君はいなくなった。
1週間ほど、私は部屋に引きこもって泣いていた。
そうすると、また君が現れた。
私はホッとして君に抱きつきながらお願いした。
どこにも行かないで。
私をヒトリにしないで。
すると君は、ふるふると首を振りながら、困ったような笑みを浮かべて、私が寝るまでずっと頭を撫でてくれた。
翌朝、お母さんがあの人と一緒に、私の部屋でアルバムを見せてくれた。
そこには、君の姿は写っていなかった。
お母さんは言った。
本当は、貴方達は双子で生まれるはずだったのよ、と。
それから、こうも言った。
死んでしまっても、あの子は貴方のことをずっと見守ってくれてたのね、と。
あの人は私の痩せてしまった手を握りながら言ってくれた。
君の大切な人の代わりにはなれないけど。
君の大切な人と同じようにずっとそばにいたいのだと。
私は、なんとなく悟る。
君は、この人が私のことを大切にしてくれると分かったから、さよならしたんだね。
だから、私は生きるよ。
この人といることで、君を安心させてあげられるのなら、それでいいんだから。
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