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似ている。その言葉に思わず私は吹き出した。まさしくその通りだったから。
「館長もそう思われましたか」
「あら、自分でも分かっていたのね…」
「ええ、だって私がコーヒーを買う日は、いつだってあの人も同じものを持ってくるんです」
カフェオレの日はカフェオレ。ブラックの日はブラック。隣り合わせのデスクに、全く同じドリンクが波打つ。なんて波長の合う人だろう。傍から見ればただの仲良しだ。
「あと、B先輩が昨日履いてきたスカート、色違いを先週買ったばかりです」
館長はベルトを締めると、それはそれは大きなため息をついた。
「そういう所も似ているのね。好みも嫌うものも一緒。どうして上手くいかないのかしら」
「嫌うのも?」
「あなたが昨日揉めた課長さん、Bさんも大っ嫌いなの」
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