5 快楽と屈辱

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「…しかし、この城で多くの人々が命を落としたのは、決して敵国の攻撃を受けたからではなかった…」 男は相変わらず独り言のように語る。 と同時に、その手がついに下着の中に入り込み、朔耶のモノに直に触れると―― 「…ウ…ンッ…」 朔耶は喘ぎ、ビクンと腰を浮かした。 だが男がすぐにそこをおもいっきり強く掴んだため、 「…アッ…ウウッ!!!」 今度は激痛に呻く。 苦しみよがる朔耶に、男はきつい視線を送りながら口を開く。 「多くの人を…捕虜ばかりか自国の貴族や民を殺したのは―― …あなた、だ」 それはまるで朔耶を責めるような言い方だった。 もちろん朔耶には身に覚えのない言い掛かりで、男が何を言っているのかさえ理解出来ない。 いや、今の朔耶にとっては、敏感な自分の身体を制御させることが精一杯で、他には何も考えられない状態だったに違いない。 ともすれば意識さえ飛びそうになる朔耶だったが、男が強く握りしめた痛みでそれも叶わなかった。
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