それが青ならば

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「ああ……、もう、じゃあ何?あんたは、あたしがあんたを好きになっちゃったってことを知りながら、一ヶ月以上私の感情を盗み見してたってこと?」  顔が真っ赤になっている、この感情の血液が循環しているなら、もういっそ青ざめてしまいたいらくらいだったが、どうしてか体内にあるままの血液は赤く染まったままのようだ。 「もう……、そんな……、もう……」  恥ずかしすぎて言葉が出ない、 「でもさ、キミも隠してたじゃない、青い血の理由」  そんなのはそうだ、そうに決まっている。そうじゃないと、この関係が壊れてしまうかもしれない。 初めて私が、死んだ両親以外に何もかもを曝け出せる相手に出会ったのだ。 けれどこの恋心だけは教えちゃいけない、この関係が終わってしまったら、私はまたひとりぼっちだ。 だから、だからずっと隠していたのに、隠していたのに。  顔を手で隠して項垂れている私に彼は声をかける。 「なあ、チナツ、俺にはもう隠し事は無いよ。全部話した。 だから君も話してくれないか、教えてくれないか。君の青は どんな感情なのか」  もう、潮時だと思った。どうにでもなれ。ああ、私達の間に隠し事は必要無い。 もしそれで関係が壊れても、それが本音で語り合えた結果なら、いいのだ。 「恋、恋よ! 私も最初は気づかなかったけど、青はきっと恋の色。     
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