紙飛行機

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それから、私たちは放課後に一緒に紙飛行機を作ったり、飛ばしあったりするようになった。 時には、お絵描きや折り紙をしたりして、楽しく過ごしていた。 「ずっと、一緒にいたいね!」 私は、心からそう思った。 青ちゃんも、笑顔で「うん!」と答えてくれた。 ──でも、その日以降、青ちゃんは学校に来なくなった。 学校のみんなは、全然気にもしない。 先生達も何も話さない。 私は、青ちゃんのことが気になって仕方なかった。 「初めて会った場所で待ってれば、会えるのかな…」 私は、そう考え、毎日のように帰り道の"あの場所"で何時間も待ったりするような日々を送った。 晴れてる日も、雨の日も、風が強くて紙飛行機がどこかへ行ってしまいそうな日も、毎日、毎日…。 ──── 「青ちゃんは、どうして青空って名前なの?」 「お父さんがね、付けてくれたの。」 「青空のように、透き通った広い心をもって、どこまでも遠くへ行けるようにって…」 「青ちゃん、遠くへ行っちゃうの…?」 「私ね、あまり遠くへ行けないの。まだ小さくて弱いから…。」 ふと、青ちゃんの話していた言葉を思い出した。 青ちゃんは、遠くに行っちゃったのかな…。 私は、不思議な気持ちに包まれた…
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