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私は、驚きと焦りといろんな感情で興奮していた。
もしかすると、この紙飛行機は手紙で、青ちゃんの伝えたい事が何かここに書いてあるのかもしれない!
青ちゃんの行方がわかるかもしれない!!
私は、学校の事を忘れ、近くの公園のベンチに座り、青ちゃんの紙飛行機をゆっくりと崩していった。
破れないように。元に戻せるように。
焦る気持ちを必死で抑え、ようやく紙飛行機を崩す事が出来た。
そこには、私の予想通り手紙のような文が書かれており、私の予想外な内容が書かれていた…。
「わたしは、どこにもいけない」
「かみひこうきのように、じゆうにおそらをとぶこともできない」
「みんなとおなじように、がっこうへかよえない」
「みんなとおなじように、おとなになれない」
「みんなとおなじように、ともだちができない」
「おそらのように、どこまでもとおくへいきたいよ」
「かみひこうきさん。わたしのきもちをだれかにとどけてください」
青ちゃんは、本当に遠くへ行っちゃったのかもしれない。
先生達が何も言わないのは、私が今包まれてるこの不思議な気持ちを、みんなが包まれないようにするためなのかもしれない。そう思った。
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