-目の前に現れたのは?-

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 「…本当に、申し訳ありません…」  目の前のシャロン・ストーンが重ねて詫びる。  あるいは、形式だけ…  形の上だけ、私に頭を下げたに過ぎないかも知れないが、悪い気はしなかった…  誰もが、そうだが、大金持ちの美人が、自分に頭を下げて、悪い気がする人間はいない…  老若男女を問わず、だ…  たとえ、それが演技だとしても、悪い気はしなかった…  「…いえ…とんでも、ありません…」  私も慌てて、頭を下げて言う。
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