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また、眩暈がする。
「!!!」
頤を反らし、入江の体が仰け反る。
突き上げ、捩じ込まれた腰に勃起した性器がぶるんと揺れ、フレームに擦れて先走りが染みた。
「あんた、すっげえ匂い、する」
馬鹿みたいな語彙を入江の耳に吹き込む。
入江は切れ長だが大きい、水に沈めたガラス玉のような瞳で神田を見やった。
その目が非難がましくも、悦楽に揺らいでいて堪らない。
「んぃぃっ!」
鼻に掛かった悲鳴が鼓膜から脳髄を焼く。
入江のすべてが性感帯のように神田を興奮させてやまない。
女のように肥大した乳首に爪を立て、逆の手でぴっちりと隙間なく神田の性器を飲み込んだ粘膜に触れる。
触れてもいない入江のペニスが、ばたばたと先走りを漏らし、ビリヤード台にすがって漸く立っている膝ががくがくと震えた。
「すげぇ、真っ赤。肉って感じ」
意識しないとぶっ飛びそうな匂い。
搾り取るように蠢く肉が絡み付いて、吸い付いて蟻の戸渡がむず痒くなる。
逃げるように、誘うように白い尻が揺れる。揺らめいた動きに招かれて内壁が形を変え、ナカの性器が締め付けられ歪められる。
「っ、く……」
ぞわぞわと尾骨から背骨のひとつひとつを快感が這い上がって、射精しそうになる。
いっそ、意識なんてぶっとばしてこの細腰を鷲掴み、揺さぶって、腰振りまくって一番奥の奥に自分の種をぶちまけたい。
内臓から溺死するほど自分を注ぎ込んで、自分の匂いを擦り付けてやりたい。
「っっ、」
最奥を求めて腰を押し付ける。ごりゅと不細工な感触で勃起した性器が直腸の終わりでねじ曲がる。
「!!!」
「んくっ」
入江の目が見開かれて体が痙攣する。
締め付けが小刻みな痙攣で襲いかかってくる。
ひくひくと震えながら開いた唇が声のない嬌声をあげる。
「うっあ、」
容赦のない締め付けに尿道が塞がれて射精感が棹の付け根で溜まって涙目になる。
ケツを締めて両足を踏ん張ってどうにか堪えるけど出したい。ナカを擦って爛れるまで。
ずじゅと派手な音を立て強引に引きずり出すと内壁が張り付いたまま露出した。
「どうにか、なりそう」
子どもみたいな声で呟いたとき、入江が流し目にこちらを見た。
汗に湿った濡れ髪が、香る。
全身の穴と言う穴が開いたような気がした。
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