君を壊したい。

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 体が熱い。  静稀の触った場所が焼けるように熱くなる。  腕が、首が、喉が、胸が、腹が、  熱くて、甘い匂いに体の奥が燃え盛って、力が入らなくなる。  ―――なにこれ。なにこれ。なにこれ。  頭がボーッとする。インフルエンザにでもかかったみたい。  「ひっ、あ」  静稀の手が乳首を弾く。  電気みたいにビリビリ股間に刺激が来る。  「や、だ、やめて、いたい」  左側をつねられて腰が浮く。  嫌いだと思っていたはずなのに、体がいうことを利かない。  右側の尖りを舌で押し潰される。  「ン、あ、あっ」  チロチロと舌先が上下に往復する。  ずくん、ずくん、てあそこが脈打ってる。  「あっあ、気持ちい、あ、ちが、や、」  気持ちいいのと訳が判らないのと拒絶しなきゃならないのと、頭のなかがこんがらがってる。  ちゅぷ、ちゅぷ、  涎まみれになった乳首が、立ち上がって硬くなってる。  それをいじられるのがちょっと痛いのに気持ちいい。  「なん、れ」  痛いのに気持ちいいなんて変。  嫌いなはずのにこんな風に興奮するなんて、変。  その思考さえ、どろどろに溶かされて飲み込まれる。  「んあっあっあ!」  丸めた唇が乳首を噛んで、何かがアソコの中ぶわって駆け抜けた。  びくん、びくんって勝手に腰が跳ねて、力のこもった指先が上履きの中で窮屈そうに開く。  「はっ、あ、あ、」  パンツの中が湿ってる。  なのに射精はまだ続いてて、びゅる、びゅるってダすたんび、痺れた腰がひくん、ひくんって浮いてしまう。  「あ、やだ、いいお、やだ、」  左腕が胸を押さえる。  それだけで全然動けなくなる。  こんなのおかしい。  体が熱くて、胸が苦しくて逃げたいのに、もっと、もっと、触って欲しい。触りたい。静稀の中に入りたい。
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