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痛みともぞ痒いような痺れが先端に集まる。
舌の平が舐め上げて腰が浮く。
直接的な刺激が体を震わせる。
「う、あ、あ、や」
かくかくと動物みたいに振ってしまって貴美鷹は羞恥に泣いた。
先端が布に包まれたまま、静稀の唇を浅く出入りする。その度にちゅぷ、ちゅぷと濡れた音がして耳から貴美鷹を犯した。
「や、あ、ごめ、こし、こしが……」
勝手に動いちゃう。
浅ましくて、壊したいと思っていたはずの静稀に申し訳なくてがくがく腰を揺さぶりながら詫びる。そのさまを上目に見て、静稀は貴美鷹の下着に手をかけた。
「あ、や、まっ」
その手を貴美鷹の微かに残った理性が捉える。想像していたより細い手首に驚かされて、貴美鷹は静稀をみた。
「止めるなよ」
静稀は前髪の隙間から貴美鷹を睨み上げて唸る。薄い唇が、ふるふると揺れていた。
「だって、」
鋭い目付きが渇望していて、その目に体が興奮しているのがわかった。
「俺の、いま、へんなかたちしてる」
熱い息の狭間、辛うじて答えると静稀は笑った。口角をあげ、その切れ長の目を反らせた。
「そんなん、セックスしたいんだから、当たり前だ」
「せっ、」
静稀の目論み通り、貴美鷹はそれだけで白い肌をいっそう赤くした。
静稀は貴美鷹の腰に跨がったまま、腰を浮かせ自分のベルトのバックルをはずし、下着ごと学生ズボンを脱いだ。
「ほら、」
用を足すときと同じように棹を支えた静稀の手の中で、静稀の性器は用を足すときとは違う形をしていた。
「ほん、とだ」
いいながら口の中を唾液が満たすのがわかった。
貴美鷹を狂わせる匂いが一層濃くなる。
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