第二章【あの日の記憶】

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「え?なに?」 みんな一斉に藍莉の方を向く。 「あのね…私、お父さんの仕事の関係で3月でお引っ越することになったの。だからみんなともお別れになっちゃう…。」 突然のお別れ宣言を聞き、みんな俯いてしまった。 そして、みんな泣きそうになっていた。 「そっかぁ…。」 今まで一緒にいるのが当たり前だったから、5人の うち誰か一人がいなくなるなんていうことは考えたことがなかった。 心の中にぽっかり穴が空いてしまい、何て声をかけたらいいか分からなかった。 他の人も言葉を失い、話すに話せないといった感じだった。
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