第一章【グラスに導かれて】

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ケーキやプレゼントを用意して家族や友達と過ごす誕生日も素敵で幸せな気持ちになれる。 ましてや20歳の誕生日なら一生記憶に残るかもしれない。 今年も有難いことに大学の友達が誕生日会をしようと言ってくれた。 だけど、今年はどうしても外せない予定があった。 申し訳なさを感じつつ、誕生日会は後日にしてもらった。 首を伸ばして、辺りを見渡してみる。 実はもう既に誰か来ているなんてこと、ないかしら。 もうすぐ、約束の時間が来る。
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