第一章【グラスに導かれて】

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「いやぁ、こうやって5人揃うと懐かしさで過去のことが走馬灯のように蘇ってくるな。」 「本当ね。昔遊んでいた仲間が時を経て10年振りに会えるなんて感激だわ。」 理空とすいねぇが感慨深そうに語る。 私達は家が近くだった。所謂幼なじみである。 小さい頃いつも一緒にいた仲間。 でも、所詮は幼なじみ。小さい頃の思い出。 中学、高校と年を重ねていくにつれ、それぞれの生活に追われて、互いに連絡を取らなくなってしまった。 そんな私達が、どうして大人になった今、こうして5人で会っているのか。 それは、10年前に交わした約束のお陰である。
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