第3章

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第3章

 クラスの委員決めが行われ、私は二人いる書記委員の一人に選ばれた。  小学時代には私も、少々調子づいていた時期もあり、何度か学級委員長に自ら立候補したりして、そして実際にそれに選ばれたりもしたようなこともあった。だが、中学に上がってからは、自分からはあまり目立たない方がいいのかもしれない、などとも考えて、中一のときは結局、役割としても影が薄く、何となく残り物的な印象の美化委員に収まって、その一年を当たり障りなく過ごすのに専心していた。  それでもなぜか私はきまって、中学生になってからでも例えば、席替えごとにその周辺の生徒でひとまとまりになる班の班長をさせられる、などということにもなったのだった。  適役だよ、真面目そうだし、などとそのたびに周りから言われ、そのように評するほど、私の何を知っているというのだ?と思いつつ、正直私も内心まんざらでもなかった。しかし反面、要はただ単に面倒を押しつけられているだけだ、というのも承知していた。だからどこかで、「してやっている」という雰囲気が出てしまったのかもしれない。そんなこともあってか、一年の一学期のときの班では小さなもめごともあった。
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