別の場所

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「うーん・・・」 私が準の事を話すと清は何やら考え始めた。 いきなり玲ちゃんが話に入ってきた。 「あ!あのヒモ君をここで雇って貰えば?」 私は焦った。 「玲ちゃん何言ってんの!? 清にもお店にも迷惑かかるって!! だって・・・あいつホモだよ!?」 それを聞いていたヘルプの人が話に入ってきた。 「ホモっていうか、オネェキャラなら ウチの店に1人居るし、 その辺は大丈夫なんじゃないかな?」 「ほらね?しかも表に求人募集の貼り紙あったし ヒモ君、 顔も悪くないし子犬っぽいからウケそう!」 私は反対するよりも早く清が立ち上がった。 「雫!行こう!そいつ紹介して!」 清はヘルプの人に店長への伝言を頼むと 私の手をとり店を出た。 清が私の自宅の前まで連れてくると彼の顔は 明 らかに引いていた。 「ここって・・・マンション・・・だよな?」 私は恐る恐る聞いてみた。 「やっぱ引く?30の独身女が マンション持ってるって・・・」 清は苦笑いしながら私を見て言った。 「いや?全然?今時、普通じゃね?」 (笑顔下手くそか!! 口元ひきつってるし!) 心の中でツッコミをして、 今度は私が清を引っ張り中に入って行った。 中に入ると準はバラエティーを見て笑っていた。 「あ!雫ちゃんおかえり! ・・・?お客さん? あ!もしかして雫ちゃんの彼氏? めっちゃイケメンさんだねー!」 語尾にハートを付けたような言い方。 「私の高校の同級生! ホストやってるの!」 私がそう言うと清は準の側へ行き まじまじと見つめてからいきなり肩を掴んだ。 「今からウチの店に来い!」 それだけ言って準を連れて行く。 私も急いで付いて行った。 慌てていた準にタクシーの中で こうなった経緯を話すと うつ向いていたもののわかったと言って店まで 付いて来てくれた。 店に着くと玲ちゃんは ヘルプの人の肩に寄りかかり爆睡している。 準の事は清に任せて私は玲ちゃんを連れて帰った。
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