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頭の中で高校時代の回想をしていると
清の周りの男達が彼に話かけてきた。
「スゲー美人ですけど清さんの知り合いっすか?」
私は軽く会釈すると清が紹介してくれた。
「こいつ、俺の高校時代のクラスメート!
昔から美人なんだよー(照)」
(何故、お前が照れる!!)
頭の中でおもいきりつっこむ。
「よし!お前らは解散!また夜な!」
巻き起こるブーイングの嵐。
私がふふっと笑うと清が言った。
「今時間ある?久々に話しようぜ!」
通勤途中だが、時間はまだまだある。
腕時計で時間を確認した後
「んー少しなら大丈夫だよ。」
と言うと、彼の顔は満面の笑みになった。
男達のブーイングを背にして
私と清は近くの喫茶店に入った。
「せんぱーい!居るー?」
お店の奥に向けて大きな声で話かける清。
私は焦った。
「朝早いし開店前なんじゃないの?
迷惑になるから出ようよ!」
そう彼の袖口をつまみ話かけた時、
カウンター奥のカーテンが開いた。
奥からは見事なまでのイケメンが出てきた。
「またお前か、清。
さっさと帰れよ。」
ぐしゃぐしゃと頭をかきながらそう言うイケメンに
清は笑顔で話かける。
「さっき奇跡の再会したんで
少し話したくて!カウンター席貸して!」
イケメンは私を見ると静かに頷き
コーヒーを出してくれた。
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