18.未来へ結ぶ想いのかたち

30/36
1766人が本棚に入れています
本棚に追加
/452ページ
「ところで、どういう理由だったのかな?あの電話は。もちろん聞かせてくれるよね?」 お風呂からあがって、桃也くんの入れてくれたホットミルクティーを飲んでいた。 これから始まるかもしれない甘い時間にドキ、としたのもつかの間…。 それどころか、私の後に入浴を済ませて出てきた桃也くんはお説教モードだった。 無理もないけど。 「あの電話をもらう少し前に、元カレが自殺未遂をしたって知って…私のせいだと思って、それで…」 「………は?元カレって、あの?」 「…あの」 「会ったの?」 「会ってない」 「振られたくらいで?」 「それは…私が、警察になんて行ったから…」 「………いつまでも最低なやつだね」 桃也くんは苛立ちを露わにして、ソファの私の隣に座った。
/452ページ

最初のコメントを投稿しよう!