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「ところで、どういう理由だったのかな?あの電話は。もちろん聞かせてくれるよね?」
お風呂からあがって、桃也くんの入れてくれたホットミルクティーを飲んでいた。
これから始まるかもしれない甘い時間にドキ、としたのもつかの間…。
それどころか、私の後に入浴を済ませて出てきた桃也くんはお説教モードだった。
無理もないけど。
「あの電話をもらう少し前に、元カレが自殺未遂をしたって知って…私のせいだと思って、それで…」
「………は?元カレって、あの?」
「…あの」
「会ったの?」
「会ってない」
「振られたくらいで?」
「それは…私が、警察になんて行ったから…」
「………いつまでも最低なやつだね」
桃也くんは苛立ちを露わにして、ソファの私の隣に座った。
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