2.後悔

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「俺は別れたくない」 「…え?」 「まだ少ししか付き合ってないし、早すぎる。もう少し一緒にいれば、気持ちも変わってくるよ」 悲しそうな、苦しそうな、初めて見る表情でゆっくりと近づいてくる恭ちゃんに、思わず恐怖を感じて後退りをし、ドアノブに手を掛けた。 けれど、恭ちゃんは慌てて近づき、ぐいっと私を抱き寄せる。 「凛乃が好きなんだ」 そして、離れようとする私に、強引なキス─。 「んっ、恭ちゃん!!」 そのまま玄関扉に強く押し付けられて身動きは取れず、恭ちゃんの乱暴なキスは止まない。 「…やめっ……!!」 恭ちゃんの左手で右腕を押さえつけられ、右手は私の胸を乱暴に触った。 冷たい手が服の中に侵入し、腰から上へと這うように直接肌に触れる。 彼の息遣いはどんどん荒くなる。 私は、抵抗するのをやめた─。 彼の手でズボンを下げられると、ゆったりとしたそれはストンと床へ落ちた。 私の首筋を彼の舌がなぞりながら、手は太腿へ。 そして…。 これが、本来の恭ちゃんだったのかな。 それとも、優しくて温かな笑顔で笑う恭ちゃんを、私が壊してしまったのかな。 行為の終盤、恭ちゃんが「ごめん」と小さな声で呟いた気がした。
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