18.未来へ結ぶ想いのかたち

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『凛乃ちゃんに、告白したいと思ってる』 たくさんの言葉の中から、1番シンプルなものを選んだ。 『…やっとか』 『……』 やっと…? 一大決心で挑んだ俺にとって、圭から返ってきた言葉はあまりにも予想に反していた。 『わざわざ俺に連絡。桃也らしいな。凛乃のこと支えてやって。凛乃は、俺には上手く甘えられなかったみたいだな』 『そんなこと…あのな圭、俺、今までは凛乃ちゃんのことそんな風には』 『はは、そうか?』 『他に彼女だっていただろ?』 『ああ、そうだったな。悪い、いま勤務中なんだ』 『ん…?でも』 圭の非番を選んで電話をかけたつもりだった。 『あー…特別な張り込み』 『まじか。悪かったな、仕事中』 『いや、また落ち着いたら飲みに行こう。応援してる』 落ち着いた声色で、圭はそう言った。 ─12月末の夜、この時、圭がストーカー被害に遭った凛乃ちゃんを護衛していたと知るのは、かなりあとのこと。
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