18.未来へ結ぶ想いのかたち

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*** あれ……? 私、今、好きって言った… ゆっくりと目の前までやってきた桃也くんの革靴を見ながら、頭を働かせた。 会えたらまず、ひどい言葉を言ってしまったことを謝るはずが。 今まで助けてくれた感謝を伝えるはずが。 思ったよりも早く帰宅した彼に心臓が爆発して、思い描いていた段取りを全て飛ばしてしまった。 「凛乃ちゃん…?」 桃也くんは私を見つけてからずっと無反応だった。 待ち伏せなんて嫌だっただろう、迷惑だっただろう、そんな気持ちになりたまらなく怖かった。 けれど思わず優しい声が上から降ってきたものだから、涙は溢れて止まらない。 「桃也くん、ごめんなさい、好き…なの。本当は、好きなの。いつの間にか、大好き…で」 もう、止められなかった。 ずっと言えなかった、言いたかった気持ち。 「ごめんなさい…酷いこと言って。私の顔なんてもう見たくないだろうけど、どうしても伝えたかったの…」 桃也くんの反応が怖くて続けて私が話していると、エレベーターが開く音のあと足音が聴こえてきた。
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