夜の街

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夜の街

夜の街。乱れた制服のまま、くどい顔してうろつく。 それだけで、人が寄ってくる。愛を与えてくれる。 「お嬢ちゃん。こんな時間になぁにしてるの。おいで」 早速話しかけられた。酔っている。コイツなら大丈夫。 私はニコッと笑って、後ろを歩くことにした。 気づけば真っ暗な道まで来ていた。数少ない外灯が消えそうに光っている。 目の前に建物が見えた。ソイツが中に入ると、私も慣れた足取りでついていく。 後はされるがまま。抵抗なんてしない。 別に、この行為が好きなわけじゃない。もっというと、こんな事したくない。 でも、言葉につられて、やってしまう。「愛してる」だとか「可愛い」だとか、そんな言葉につられてしまう。 ___なんでこんな事したんだろう。 終わった後は、必ず後悔する。自分がバカみたいに思えてきて、「消えちゃえばいいのに」とか思う。 そうやっていつも奇行に走って、後悔してばかりの繰り返し。 ただ、やめられない。
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